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フリートーク

2026WBC―中南米にあって日本に足りなかったもの

2026年3月17日

今日の時点でWBCの決勝カードが「アメリカ対ベネズエラ」に決まりました。

政権が転覆し政治的にゴタゴタしたベネズエラが、ゴタゴタにされた相手ともいえるアメリカと対決するとは・・スポーツと言うのはやはり面白いものですね。

そのベネズエラに負けてしまったのが日本チームでした。残念でしたね・・・。

今回は最初に少し中南米の野球について語ってみましょうか。

元々中南米には野球が盛んな国がたくさんありました。

野球が国技とも言えるのに、国が貧しくて野球に打ち込めない子供たちが多くいたために、MLBは「野球アカデミー」を作りました。

寮生活や食費、練習に使う道具などはすべて提供され、野球に打ち込める環境を作ったのです。

メジャー契約できる年齢が16歳からのため、アカデミーで学ぶ子供たちは10代になると明確にプロを目指すために練習を重ねます。

MLB経験者などが指導にあたり、MLBの各球団スカウトはアカデミーを訪れて将来有望な選手を発掘するわけです。

このアカデミーが存在していた主な場所が「ドミニカ共和国」であり、「ベネズエラ」でした。

MLBでプレーする選手の内、アメリカ出身選手の次に多いのがドミニカ共和国であり、その次がベネズエラなのはそういった理由もあるのです。

今から40年くらい前、MLBのアカデミー制度にならって広島カープが「カープアカデミー」をドミニカ共和国に作りました。

MLBと同じく、カープアカデミーで野球の技術を学んだ現地の選手は、広島カープに助っ人外国人として招聘されるようになります。

一番有名なのは、投手の「チェコ」ではないでしょうかね。

国名のチェコではなく、名前が「チェコ」なのです(笑)

年齢を重ねている人であれば、背番号が当時では珍しい3桁の「106」を背負って、一時はカープのエースとして投げていた姿を覚えているかもしれません。

カープアカデミーから日本のプロ野球で成功したドミニカ共和国出身の選手として、有名になった1人です。

カープアカデミー出身で、MLBでも実績を上げた選手と言えばやはり「アルフォンソ・ソリアーノ」でしょうね。

カープでも何試合か出場していたようですが、チェコ投手ほど日本でプレーしていた姿は覚えられていないでしょう。

その代わり、MLB球団と契約後はイチロー選手と新人王を争ったり、NYY(ニューヨークヤンキース)では松井秀喜選手と一緒にスタメンに名を連ねるなどして日本でも知られた名前となりました。

ナショナルズ時代には、当時MLB史上4人目となる「フォーティ・フォーティ(40本塁打・40盗塁)」を達成し、史上初の「フォーティ・フォーティ・フォーティ(40本塁打・40盗塁・40二塁打)」を達成した選手でもあります。

ソリアーノを知った時は年下だったのに、いつの間にか同じ年齢になっていたのでよく覚えているのです(笑)

年齢でサバを読んでいたわけですね

チェコやソリアーノのプレーを覚えている往年の野球ファンは覚えていると思いますけど、とても粗かったですね。

ソリアーノは足の速いホームランバッターでしたけど、いわゆるブンブン振り回すタイプでしたし、チェコはカープで球のキレやスピードは申し分ないもののコントロールにはやや難がありました。

しかしイメージとしてあった「豪快さや粗さ」に「緻密さ」、いわゆる「野球脳」も加わって、今のドミニカ共和国やベネズエラ、もちろんメキシコやオランダもそうですが国のレベルとして高いプレーを見せてくれるようになったと思うのです。

今回のWBCはどの国もメジャーリーガーが揃っているため、さらにレベルの高さを感じずにはいられなかったですね。

そして何より選手一人一人が真剣で熱かったですよね。情熱の持ち方が半端ないというか・・。

むしろアメリカや日本は、何だかチーム全体がおとなしく見えてしまいましたね。

中南米の陽気さを一歩高みから紳士的に見ているような、それでいて実際に戦ってみたら相手は陽気なだけではなく、もの凄く強くて、日本はあっという間に倒されてしまった、と言うそんな感じがしました。

まぁアメリカの方はからくもドミニカ共和国に勝ちましたけど・・。

ドミニカ共和国の勢いに押されず勝ち切ったアメリカはやはり強かったのかもしれませんが、スター選手揃いのドミニカ共和国が勝ってもおかしくない試合でした。

思わず叫んだプレーが連発

ドミニカ共和国の攻撃で、ライト前ヒットで1塁走者のタティスJrをライトのジャッジが3塁へのスローイングで刺したプレーは、思わず声を出してしまうほどのスーパープレーでしたし、ジャッジのホームラン性の当たりをドミニカ共和国のフリオ・ロドリゲスがフェンス際でキャッチしたのも凄いプレーでした。

さて今回の日本チームのお話に移ります。

日本のWBC史上、最短で敗退が決定した原因は世間で言われている「監督の采配」や「日本プロ野球で使われている飛ばないボールに慣れた投手の感覚」などの通りなのかもしれません。

しかし筆者が考える原因は、大きく分けると2つになると思うのです。

  • 日本のルールとWBCのルールの違い
  • 勢い

まずWBCがMLBに準拠して、ピッチクロックや牽制の回数などのルールを導入すると分かっていたのであれば、日本のプロ野球もそれに倣わないとだめでしょうね。

いくら戦前にダルビッシュ選手が指導してくれたとしても、普段プレーしているルールと違うルールがあるのは、選手としては十分に対応できないと思うのです。

次回以降に向けて、これらのルールはプロ野球でも導入して変革していかなければならないかもしれませんね。

そして「勢い」というのは陳腐かもしれませんが、監督やコーチ、そして選手全員にあまり情熱を感じられなかった点は、1次リーグからずっと懸念していました。

前回大会、これを補ってくれていたのがやはり栗山監督とヌートバー選手だったような気がしますね。

特に映像で見る栗山監督は、いつも「気ぃ使い過ぎじゃない?」というくらいに選手に気を使いますよね。

でも9回裏に、好調の吉田選手を下げて周東選手を代走で送って、「あっ、これはもう村上で試合を決めろと言っているのね」と選手にも見ていたファンにも伝わるような「熱」を持った采配をするかただと思うのです。

この人なら「もし結果がダメなら、俺が死んでお詫びする」とでも言いそうな気がしますけど、正にそれくらいの熱い気持ちというのは選手にも伝わるのでしょう。

ヌートバー選手のような気迫溢れるプレーは、今回誰からもとうとう見られませんでしたしね。

でも「負けた」というのは悪いばかりではありません。

負けや失敗からしか学べない点はたくさんあるからです。

次回開催まで日数もありますし、ファンの意見も一緒に取り入れながら、改善点を洗い出してほしいものですね。

さて今回のWBCはNetflixでしか見られませんでした。

画質は綺麗でしたし、画面のストライクボール表示やネクストバッター表示などが、日テレ協力もあってかいつも見慣れたものでとても見やすかったですね。

ライブ配信もストレスなく、動画配信なのでいつでもどのゲームをフルで見直せますし、10分以上のハイライトもすべての試合で揃っています。

我が家は午前中から昼にかけて毎日WBCのどこかの試合が流れていて、MLBで活躍している選手たちのルーツが色々分かってとても興味深かったです。

そう言えば日本では「Netflix解約祭り」が賑わっていますね(笑)

「WBCで日本が負けたからもうNetflixは必要ない」というフリですけど、実際はWBCを最後まで見る人もたくさんいるでしょう。

何と言っても「アメリカ対ベネズエラ」という好カードですから。

どっちを応援するかって?

ワールドシリーズ制覇に縁のない「アーロン・ジャッジ」に優勝を嚙み締めてほしいとも思うし、打力・投手力とも力のあるベネズエラに初優勝してほしいとも思いますし・・・。

なにより日本戦ではないのでハラハラドキドキせずに、気楽に見られるのが嬉しかったりします(笑)

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