あらすじ
高校1年生の「高嶺蘭(たかみねらん)」は、頭脳明晰、スポーツ万能で男子からは「高嶺の花」と思われている女の子だ。
一人園芸部の蘭は、学校の花に水をあげている時に、間違って同じクラスの佐伯晃に水を掛けてしまう。
大人の対応を見せてやり過ごした晃を見て、蘭は少し彼が気になり始めた。
夏休み、蘭は晃とひまわり畑に行く約束をし、そのやり取りのためにSNSデビューをした。
妹からは驚かれ、父親には泣かれ高嶺家は混乱する。
だんだんと晃の優しさに惹かれ始めた蘭は、もう一度夏休みに会いたい、と伝えた。
しかし晃のお母さんの体調があまり良くなかったため、蘭は佐伯家に遠慮して晃と会うのを我慢した。
我慢するほど会いたい気持ちが募ってしまう蘭と、蘭に中々想いを打ち明けられない晃は、お互いにお互いを慮りながら、それでもようやく好きという言葉を口にできたのであった。
無事、名前で呼び合い、付き合う段階まで進んだ2人は様々なイベントで仲を深めていく。
友だちの山田が好きな子にフラれたのを励ますために、蘭の家で開催したクリスマス会、学校のスキー合宿、バレンタイン、晴嵐祭(学園祭)に後夜祭、そして蘭の別荘でのお泊り会などなど・・・。
途中で蘭のライバルとして登場する七美は晃の中学生時代の同級生で、蘭の存在を分かっていながらも告白までするほど晃を好きだった。
一方、家業の花屋の仕事で晃とは幼馴染の市ヶ谷は、1つ年上の蘭に猛アタックし晃を慌てさせるような場面もあった。
それでも蘭と晃の二人は順調に交際を進めていく。ところが・・・
二人の前には1つ大きな壁が立ちはだかっていた。
それが蘭の「お父さん」である。
蘭が中学時代に抱えた痛みを知るお父さんだからこそ、娘の身をずっと心配してきたのだ。
でも蘭も中学時代とは違っていた。
晃や周りの友人たちとの生活が、周囲からは浮いてしまう「高嶺」という存在であった蘭を変えたのだった。
蘭は、みんなと一緒に笑って高校生活を楽しんでこれたし、何より大好きな晃との出会いが蘭を大きく変えたのだ。
そんな愛する娘の「ボーイフレンド」という存在をお父さんはどのように解消していくのか。
そして二人は無事交際を続けていけるのか・・・。
感想ネタバレ
「人間がだいぶどろどろと濁ってきたかもしれない」と憂慮しているかたには、本当にピッタリな高校生の純愛ラブコメディです。
後は「とにかくただひたすらに恋物語が読みたい」と言う人、「今の生活の嫌な物すべてを忘れたい」と言う人にはうってつけかもしれません。
「高校時代にこんな大恋愛をしたかった」と思えるほどピュアラブな一冊ですね。
中学時代の蘭は出来過ぎた子で、それが周囲からの強い風当たりともなりました。
これはどっちかですよね。
あまりにも出来過ぎて誰もかなわなくて一歩引かれてしまうか、もしくはあまりにもスターのオーラがあって人気者になるか。
一歩引かれてしまっていた蘭は、その延長になりかけていた高校生活を、晃という存在で変えていけたわけです。
しかも大好きな花を通して出会った晃の家業は「花屋」だったという完璧な出会いかたです(笑)
最後の最後で実は、晃と蘭は中学時代に「希望の花」を通して既に出会っていたと明かされます。
お互い高校3年生になって付き合いも深まっている時に、それに初めて気が付くのですが「運命の人」というのは意外に近くにいるのかもしれませんね。
「”運命の人”なんてものはない・ない・ない!そんなものこの世にいるわけないじゃん!」とお腹を真っ黒にしてしまい、真っ白な心をどこかに置き忘れてきたかたには、浄化される意味でも蘭と晃のやり取りに触れてみてください。
ただ一つ物足りなかったのは、ハラハラドキドキする「刺客」のような存在がちょっと弱かったですね。
晃の中学時代の同級生である「七美」や蘭を好きになる「市ヶ谷」の存在は、蘭と晃に亀裂を入れかけましたけど大ピンチとまではいかなかったです。
むしろ壁は「蘭のお父さん」くらいでしたから(笑)
でもそれも清々しくクリアできて、心地よい着地点となっているのではないかな、と思います。
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高嶺の蘭さん
| 連載 | 別冊フレンド |
| 作者 | 餡蜜 |
| 巻数 | 10巻 |
| 現況 | 完結 |
| おすすめ度 |

