先日、YouTubeにあがっていた動画でひときわ目を惹くタイトルを見つけました。
あの「風の谷のナウシカ」の実写版をAIだけで作成してしまったという動画です。
4つのAIツールだけで作ったと書いてありますが、動画生成のための画像生成もAIを使っているようで、使用したAI名を見るとおそらく以下のように作業されたのでしょう。
画像生成
- ChatGPT
- Midjourney
動画生成
- Haiper ai
- Runway
動画の終盤は、生成に失敗したいわゆる「NG集」を披露しているのもいいですね。
画像や動画をAIによる生成経験のある人なら「分かる~」とうなずけるような失敗例がたくさんあったようです。
生成した画像枚数が約1,000枚あり、そこから実際に使用した枚数が約250枚ほどですから、実に4分の3は失敗画像ができ上ったわけです。
途中で面倒くさくなって挫折しそうな枚数ですが、もしかすると「ナウシカの実写版を作成する」と言うゴール設定でなんとか公開に至るまでやり遂げられたのかもしれないですね。
コメントを見ると、動画のクォリティを称賛している人が多くいる一方で、ナウシカのクオリティやテトが普通の猫である点を指摘する声も多くあります。
人間の顔をある程度思い通りに、また何かに寄せて作成するのはやはり結構難しい作業のようです。
自分がイメージしている人物像をAIのプロンプトに忠実に分かりやすい言葉で指定し続け、ブラッシュアップしていくのは相当時間と手間がかかりますし、だんだんAIも手を抜き始めますしね。
それでも、「Midjourney」では「cref」のような機能もついて、同じ人物を作成しやすくなったので、今回のようなコンセプトで作成される動画もシーンが変わった後の人物にも統一感を出せるようになりました。
しかし、パソコンやAIツールの知識があるだけで、これだけの動画を制作できてしまうわけですから、本当に誰でもちょっとした映画を創れてしまう時代がやってきましたね。
ファンタジー系やアニメの世界観を実写化するような場合は、やはり制作費も莫大な金額がかかるわけですが、その内いかに制作費をかけずに作られた動画なのかが評価される時代が来るのかもしれません。
冒頭の画像は・・
画像生成AIを使ってナウシカ風にするためのプロンプトを色々指定したのですが、なかなか”これ”というのができない上に、人形っぽさが残ってしまいました(苦笑)