人は誰しも自分の決断に自信が持てない時があります。
「これを選んでうまくいくのだろうか・・?」
「誰もやってないのに自分だけやっていたらおかしくないだろうか・・?」
その結果、人は群れます。
周りを見た時に、自分と同じ方向に進んでいる人を見ると安心するからです。
その数が増えれば増えるほど、自分の行動も正しかったのだと心底ほっとする。
そして、見えている世界がだんだんと小さくなっていると気づいた時にはもう・・
群れの中にどっぷりつかっているので簡単には外に出られない。
人が群れる理由は、「小心者」だからです。
群れに混ざっていた方が、とりあえず群れが動く方向へと進めばいいので、自分で考える必要がなくなります。
群れが目指している方向は見えなくても、成り行きで足を動かせばとりあえずはあてのない目的地へと進めます。
『あの時、あれを選んでおけば』
悔やまれるのは、選ばなかった自分ではなく、選べなかったあの時の恐怖で震えた心。
かの有名な投資家、ウォーレンバフェットは言いました。
「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲であれ」
もし、これから新たな挑戦をするのに周りが皆反対するようなら、その挑戦は正解かもしれません。
群れの外に抜け出し、群れを率いて歩き始めるかもしれない人は群衆から見ると異質な人です。
群れの先頭に立つ。
やっぱり、これが一番の理想です。
誰かの後を追うのではなく、その群れをリードしてしまう。
自分がトレンドの先駆者になれば、群れの集団心理に惑わされなくなります。
群れの先頭にいれば、たとえ何かの拍子にみんなが後ろに続かなくなっても、自分の視界はいつでも明るくなります。
群れの中にいるのは確かに楽かもしれません。
少しずつでもいい。
自分の今いる位置を確認し、どこに立てば見晴らしがいいのかを見据える。
そして、見据えた先にあるものは安心や安定ではなく、資本主義経済に生きる人たち全てに平等に与えられた「自由」な世界となるのです。