今回は一つ、目標の考え方についてお話してみましょう。
毎年1年の終わりが近づくと、次の年の新たな目標を立てるかたが多くいます。
「来年は絶対〇〇をやる!」
「来年は飛躍の年にしたい!」
「痩せる」や「筋トレ」、「〇円貯める」など健康とお金について目指すゴールを決める、などと言うのはありがちですよね。
これ、不思議なのは1年の目標を立てる時に、ほとんどの人は年末から年始にかけて決めるのです。
5月の大型連休明けに、「よし、この後1年で〇〇するぞっ!」とか子供の夏休みが終わって季節も新たに9月から「この1年で〇〇したい!」というかたはほとんどいないと思うのです。
最終的にこの時期に決めた目標は、すべて良き思い出として胸の奥にそっとしまっておくわけです。
例えば、会社を経営されているかただと、登記上の設立年月日によって締めくくる1年間は変わってきます。
一番多いとされる3月決算の場合だと、新しい1年間は4月1日から始まります。
その後2か月以内に決算報告をするわけですから、この期間に株主総会を行ったり、最終の数字とにらめっこしたりで、今後の見通しや目標が明確になっていきます。
大企業にもなれば、月次試算表から1か月間の動向などで短期の目標やゴールなどを決定する場合もあるでしょう。
そうなると”日付”など、もはや何の関係もありません。
つまり、「12月31日」や「1月1日」というのは、1年間過ごす上でのただの1日であり、これらの日を特別扱いにするから目標などが行き倒れになるのです。
だいたい年始に掲げた目標って、1か月も経てばどこかに葬り去られていませんか?
気持ちも高ぶる年末年始に、新しく生まれ変われそうな自分1人だけが盛りに盛り上がって、11か月半後までの未来の自分に重荷を背負わせているだけでしょう。
11か月半が経つまで順当に気分は盛り下がり、残り半月から年末年始に向かってまた気持ちが盛り上がり、新たに目標を立てる・・・。
結局はこの繰り返しなのです。
そもそも年末年始は仕事が休みになって、お正月は家族と過ごし、実家に帰り、という世の中の流れと同じ行動を取っていると、考え方も周りの人と同じようになっていきます。
このサイクルを変えられないのであれば、せめて考え方だけでも変えてみましょう。
「新しい年の1年の目標をまずは1か月だけにしてみる」とか「その1か月の目標を達成するために最初の10日間の目標をどのように設定するか」などですね。
最初の3日間や1週間で決めた目標に到達できないのに、1年後の目標までの到達方法が見えるわけがないですから。
もし年末年始のサイクルが、上のようになっている自分の人生を疑問に思っているなら、生き方そのものを見つめ直してみましょう。
学校は冬休みや正月に全員を休みとさせ、その流れには中々逆らえるものではありません。
しかし学生でなければ、どこでいつ働こうと本来自由なのです。
世間は正月休みだから会社も休み、そしてその中にいる自分も休みとなっているこのサイクルは、会社や世間の動きに合わせた(というより管理された)生活と言えるのかもしれません。
では、
どのように考えたら移動の場面で大混雑する世間の正月とは違う正月を送れるのか、
人が飲んだくれている正月に自分はどのような過ごし方ができるのか、
そもそも別に正月に休みたいと思っていないのであれば、世間と逆の動きをするには何をしたらよいのか、
など考えれば考えるほど、自分の人生を見つめ直す目標を定められそうな気がしませんか?
もう一つ別の角度から。
もし今所属している会社や自営で行っている事業で、もっと自分の成果を上げたいと考えているのであれば、とっておきの目標設定の仕方をお教えしましょう。
多くの人は目標として「自分が~する」という自分主体の目標を立てます。
しかし自分1人でできるものは非常に限られます。
「これをやるには〇〇さんに聞く。〇〇さんが自分に協力してくれるようにするには▲▲しなければならない。」
「会社に〇〇を実施してもらうために自分がこうやって働きかける」
など、自分が目標を達成するために他者の助けが必要なのであれば、自分がどのように働きかけるかを目標として定めておくのです。
そうすると「自分があれをする、これもする、あっちもする。」と、自分だけが手一杯になったりはしないでしょう。
他者に頼むであれば、目標の立て方も具体的になっていきます。
さらにもう一つ別の角度から。
もし年始に立てた目標が遂行できそうになければ、目標を書き直せばいいだけの話です。
三日坊主で終わったら、次に掲げる目標は前回より1日でも多く続くように書き換え、1月4日からの1年間の目標を定めればいいのです。
1年間では長すぎるようなら1か月や1週間でもいいのです。
ゴール地点にいる自分を想像できない目標だけは作らないようにしましょう。
もし惰性的な目標で「おそらく続かないだろうな」と自分で気が付くのであれば、目標の立て方そのものを見直してみるべきです。
目標は、
- 期間や始まりはいつでも関係ない
- 自分の目標を達成するために、他者に働きかける作業は自分の目標の一部である
- 惰性的で続かなかったら定め直せ
自分の今の人生を見直すきっかけにもなります。
あなたは今日、これからどう過ごしていきますか?

