「あなたは容疑者となっています。」
そう電話で言われたらどう思いますか?
しかもスマホに表示された電話番号の末尾は「0110」で、この番号を分かっている人は「警察からだ。」と通話に出る可能性が高くなるのです。
緊急通報を連想させるため、受け取った人は「何か事件に巻き込まれたのか?」と不安になり、冷静な判断ができなくなっていくのです。
そして軽いパニックを起こし、通話相手の警察官を名乗る人物から「逮捕されないために」あれやこれやと指示を受け、それが結果「詐欺だった」となるわけです。
今、スマホをターゲットに発生している詐欺で使われる「スプーフィング」という手法が激増しているのです。
IP電話を使った詐欺で、発信者IDを変更し信頼のある番号からの通話に見せられるので、実際の企業や官公庁施設の番号からかかってきたのに、それは詐欺の電話だったという場合が出てくるわけです。
通話による詐欺と言うと、被害者側は固定電話が多いように思いますが、今後はスマホに直接詐欺電話が掛かってくる可能性があるので注意したいところですね。
当サイトでもたびたび詐欺事案を話題にして警告してきましたが、これまで被害に遭われたかたの内容は、通話と言うよりは実際に会ったり話をしたりせずに、SNSでの詐欺に引っ掛かってしまうパターンが多かったのです。
この「スプーフィング」の手口で発生する詐欺の多くは「警察」を名乗る者であり、被害者に「警察からの電話」だと思わせて実際に話もするため、心理的にその話に信憑性を持たせるのが容易になっているのです。
2025年に入ってから急増しているスプーフィング詐欺について、引っ掛からないためには以下の点を覚えておいてください。
「+」から始まる国際電話にはならない
本当の警察から掛かってきた電話は末尾が0110であっても、国際電話にはなりません。
詐欺を働く側が海外から電話を掛けると、スプーフィングでも国際電話になりますので「+」から始まる0110は「警察からの電話ではない」と覚えておきましょう。
電話からLINEに誘導される
最近では国際電話の「+」から始まる番号ではなく、本当の国内通話番号で末尾が「0110」で掛かってくる場合も多くなっています。
電話でのやり取りの次に「オンラインでの取り調べ」と称してLINEなどのSNSに誘導されます。
それは通帳の画像などより詳しい情報を詐欺師側が手に入れたいためなのです。
しかも、LINEのビデオ通話を駆使する詐欺師もいて、実際の警察手帳などを見せて信用させる場合もあります。
実際の警察とのやり取りで、SNSによる情報提示を求める場面はないので、もしLINEに誘導されたらその時点でおかしいと思いましょう。
通話でマイナンバーカードの提示を求められたら
これはSNSまで誘導された場合ですが、マイナンバーカードの提示を画像で送るように言われても絶対に送ってはいけません。
警察がオンラインでマイナンバーカードを求める場面はないからです。
マイナンバーカードには住所や名前などの個人情報に繋がる記載が多いので、ここまで詐欺師とのやり取りが続いてしまっても、SNSでそれを見せろと言われたら絶対におかしいと思いましょう。
おかしいと思ったら折り返す
直感でおかしいと思ったら相手の所属企業(官庁)・所属部署・名前を確認して折り返すようにしましょう。
通話の場合、詐欺師側は騙そうしている相手から「確認して折り返す」と言われると困るので、一気に畳みかけてきます。
万が一本当に警察からの電話であったとしても、折り返す癖をつけておいた方がいいかもしれません。
(まとめ)高齢者だけではない
先述したように今回のスプーフィング詐欺はスマホに直接かかってくるので、高齢者だけを対象としていません。
しかも本当に警察からかかってきているような電話番号なので、それだけで信用してしまう人も多いのです。
「折り返す」と伝える方法が一番効果があります。
新たな詐欺手口に引っ掛からないように十分に注意してください。

